BRICSがデジタル通貨を検討

BRICSの5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が運営する新開発銀行(NDB)はこのほど、ブラジルのジルマ・ルセフ元大統領を総裁に選出したと発表した。3月27日の中国メディアによると、ジルマ・ルセフ氏はブラジル初の女性大統領として2期務め、ラテンアメリカ、アフリカ、中東、アジアの多くの国との協力を促進し、NDB創設にも積極的にかかわった。現在、NDBの正式メンバー国は、BRICSの5カ国とバングラデシュ、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの8カ国。ほかにウルグアイが準メンバー国となっている。また31日の中国メディアによると、BRICSは新たなデジタル通貨(ブロックチェーン技術)を創設しようとしている。これはロシアのアレクサンダー・ババコフ下院議会副議長が、インド・ニューデリーで行われたセント・ピーターズバーグ・インターナショナル・エコノミック・フォーラムで明らかにしたもの。ババコフ氏は「新通貨の構成は米ドルとユーロを特別に保護しないという戦略に立たねばならず、われわれの共通の目標に有利な新通貨を形成する」と述べ、新通貨は金とその他のレアアースなどの商品を基盤にすることを明らかにした。

© HKP