石原さとみ 娘の失踪事件で翻弄されていく母親に 𠮷田恵輔監督「ミッシング」制作・公開決定

「ヒメアノ~ル」「空白」などの𠮷田恵輔監督、石原さとみ主演の映画「ミッシング」の制作が発表された。2024年に全国公開される予定。

「ミッシング」は、とある街で起きた少女の行方不明事件を描いた作品。娘が行方不明になった時、母・沙織里は好きなアイドルのライブに足を運んでいた。その事実と茶髪メッシュの風貌ゆえに、ネット上では「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷の投稿がなされる。さらに3カ月の時がたち、徐々に冷静になっていく夫との温度差を感じ始め、夫婦げんかが絶えなくなっていく沙織里。事件発生当初こそメディアも大きく取り上げ注目を集めていたが、やがて世間も興味を失っていき、マスコミの関心も薄れていく。そんな中、地元のテレビ局だけは沙織里の取材を続けていた。

事件をきっかけに崩壊する「日常」や、つらく悲しい現実に直面する母親とその家族たちの姿。事件を”題材”として扱い、視聴率のために”偏向報道”に舵を切ってしまうマスメディアの姿。野次馬的な興味本位であふれる、心無い言葉が満ちあふれる現代社会の闇を描く。

監督を務めるのは、𠮷田恵輔。これまで同様に本作でも𠮷田恵輔監督がオリジナル脚本を担当する。𠮷田監督は、脚本について「執筆中に何度も手を止めた」「自身のキャリア史上、最も覚悟をもって挑んだ」と明かしている。主演は石原さとみ。「𠮷田恵輔監督と一緒に仕事がしたい」と直談判してから、6年の歳月をへてようやく実現した。2022年の出産を機に子育て・仕事の両立をする石原が、出産後初の映画撮影として、1年9ヶ月ぶりの演技に臨む。

𠮷田恵輔監督、石原さとみのコメント全文は以下の通り。

■𠮷田恵輔(脚本・監督)
本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。
執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。
主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。
しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。
人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。
どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。

■石原さとみ(主演)コメント
6年前、𠮷田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。
そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました。
妊娠出産を経て、ついに憧れの𠮷田組で1年9か月ぶりのお芝居を今しています。
我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。
ですが、今の私だからこそ、できる役です。
大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。

【作品情報】
ミッシング
2024年 全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
©︎2024「missing」Film Partners

© 合同会社シングルライン