しまむら絶好調、機能性強化の高価格帯「CLOSSHI PREMIUM」売上2倍に ネット通販も拡大、会員309万人に

23年2月期、売上高は過去最高を更新

 衣料品大手のしまむら(埼玉県さいたま市大宮区)が3日発表した2023年2月期の連結決算は、純利益が前期比7.3%増の380億2100万円と大幅に増加した。売上高は5.6%増の6161億2500万円で第4四半期、累計で過去最高を更新した。

 主力のしまむら事業ではブランド力強化、インフルエンサー企画やキャラクター拡充などに取り組み、国内売上高は5.4%増の6093億7600万円。自社開発ブランド(PB)売上高は19%増で、機能性を強化した高価格帯の「CLOSSHI PREMIUM」の売上高が前期比約2倍だった。

 既存店売上が伸び、しまむらでは年度累計5.3%増。買い上げ点数は99.7%となったものの、客単価は3.6%増、1点単価は3.9%増となり、新価格帯への移行について鈴木誠社長は「価値観のあるデザイン、品質でインフレでも価格の容認度は上がっている」と述べた。

 EC事業はしまむら、アベイル、バースデイ、シャンブルの4事業で展開し、品ぞろえを拡大。年度売上高は41億円で前年度(28億円)を上回り、期末のデジタル会員数は309万人となった。

 営業利益は7.9%増の533億200万円、経常利益は7.5%増の543億8300万円だった。

 24年2月期の連結業績予想は売上6350億8800万円(3.1%増)、営業利益545億7100万円(2.4%増)、純利益395億2200万円(3.9%増)を見込む。

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