盛岡芸妓、見習い期間でも給与支給に 高齢化進み育成急ぐ

お座敷体験講座で唄や踊りを披露する盛岡芸妓=2022年11月

 100年超の歴史があり、全国でも芸の高さで知られる盛岡芸妓(げいぎ)の継承者育成に向け、関係団体が見習いの「ひよ妓(こ)」を募集している。明治の隆盛期に90人以上いた現役は4人にまで減少し、このうち3人は70代と高齢化も進む。伝統芸の存続へ対策は急務で、今回から給与を支給するよう育成方法を見直した。一本立ちするまでの生活の不安を軽減し、安心して稽古に励める環境を整える。

 研修期間は2年間。同センターが雇用する形で、おおむね半日間は同市鉈屋町のもりおか町家物語館の業務に従事。残りの半日間は踊りや唄、三味線などの稽古に励む。週休2日制で、月14万4千~15万8千円程度が支給される。採用半年後には有給休暇も付与する。

 募集期間は30日まで。盛岡芸妓後援会(〒020―8507 盛岡市清水町14の12、盛岡商工会議所内)に履歴書を郵送する。面接を経て、5月上旬ごろから研修開始予定。

 問い合わせは同後援会(019.624.5880)へ。

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