ウッズはレイアップから小川へ落とす 2オン成功の選手も/改造のオーガスタ13番

練習ラウンドをともにしたタイガー・ウッズとロリー・マキロイ(撮影/亀山泰宏)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(3日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

オーガスタナショナルGCの13番は、今年からティイングエリアが後ろに下がって35yd延長の545yd設定で行われる。最も長いパー4である11番(520yd)よりも短いパー5だったこのホールは、大会が発表する1942年からの各ホール通算平均スコアで「4.775」を記録して最も難度が低かった。かねてうわさされてきた改造が現実となった形だ。

タイガー・ウッズとフレッド・カプルスの歴代覇者にキャリアグランドスラムがかかるロリー・マキロイ(北アイルランド)、新進気鋭のトム・キム(韓国)と豪華な4人が多くのパトロンを引き連れた練習ラウンドでも攻め方に変化が見られた。

フレッド・カプルス(左)とトム・キムもウッズと一緒にラウンド(撮影/亀山泰宏)

キムはフェアウェイの右サイドからウッドを握って2オンに成功。ティショットが右(ティイングエリア正面)の松林近くまで転がったマキロイはこの球をレイアップした後、フェアウェイのセンターからアイアンでセカンドを狙うケースも試してしっかりグリーンに届かせた。

クリークの手前に刻んだウッズは、3打目のウェッジショットでピン手前のグリーンをキャッチしたものの、スピンバックしたボールは傾斜を転がり水の中へポトリと落ちた。

同組のカプルスは「もし僕が30歳だったらエキサイティングなホールだけど、63歳だからね。(2オンは)狙わないよ」と笑い、「トム・キムは実際にウッドで乗せたし、ロリーは5番アイアンでグリーンを狙ったはず。最高のプレーヤーがどれだけ飛ばせるかということ。壮観だよね」。パトロン目線に立って好印象を口にした。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

大勢のパトロンがウッズをはじめ“注目組”を見守った(撮影/亀山泰宏)

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