ウェットに苦しみ、下位に沈んだアプリリアふたりが語る課題「大きくスライドした」「問題はトラクション」/第2戦アルゼンチンGP

 4月2日、2023年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスの決勝がアルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、アプリリア・レーシングのマーベリック・ビニャーレスとアレイシ・エスパルガロは12位と15位で終えている。

 ウェットコンディションで行われた決勝レースは、アスファルトが乾く気配もなかった。2列目、3列目からスタートしたビニャーレスとアレイシ・エスパルガロは、徐々に順位を落とし、トップグループとの接触もなくなり、開幕戦の成績とは程遠い順位でフィニッシュした。

 チームにとっては、データを分析して原因を特定することが今後の課題だが、ウェットレースに対応するためにマシンに施された技術的な選択が、週末を通じてこのコースで発揮されていたふたりのポテンシャルを発揮させなかったことは明らかだった。

2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝

■アレイシ・エスパルガロ(決勝:15位)
「アプリリアに入って以来、最もハードで長いレースだった。ドライコンディションでは素晴らしい走りができただけに、本当に残念だ。しかし、言い訳はできない。レースでは、どんなコンディションでも常に速くなければならないね」

「今日はスタートが良かった。序盤はトップグループのペースを維持することができたんだ。しかし、ある時点からバイクが大きくスライドするようになり、ストレートでもアクセルを開けることができなくなった。とても不思議な感覚だった。マーベリックとラウル(・フェルナンデス)も同じように苦労していたから、何が悪かったのかをエンジニアと一緒に考えて、二度と同じことが起こらないようにする必要がある」

■マーベリック・ビニャーレス(決勝:12位)
「使えるものを全て使って全力を尽くしたんだ。今日は4ポイントだったが、次のウェットレースではもっとポイントを獲得できるようにしなければいけない。問題はトラクションだった」

「ブレーキングやコーナーの進入では、力強さを感じて順位を上げることができたけれど、コーナーの立ち上がりではどうすることもできなかった。レース途中で状況を判断して、マシンをゴールまで運ぶことだけに集中して、目標をオースティンに移すことにしたんだ」

アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP
マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP

© 株式会社三栄