例祭彩る「挑花」鮮やか 熊野本宮大社

手作業で「桃花」を作る敬神婦人会の会員(和歌山県田辺市本宮町で)

 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社の例大祭「本宮祭」(13~15日)を前に、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願う縁起物「挑花(ちょうばな)」の制作が終盤を迎えている。600本を用意する。

 キクの花を模した造花で、大きさは直径約15センチ。赤や黄、白の紙を型に合わせて切り、花びらになる部分を丸めて重ねる。

 敬神婦人会の会員らが昨年12月から制作を進めてきた。

 挑花は、15日午後の渡御祭で氏子が持って旧社地の大斎原(おおゆのはら)へ渡る。大斎原での神事の際に餅投げがあり、紅餅を取った人に授与する。

 今年の本宮祭は、神事の順路を除き、4年ぶりに例年規模での開催となる。

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