「待ちかねた」医師不在で休院の診療所が1年ぶりに再開 岡山・津山市

医師が不在のため休院していた岡山県津山市の診療所が約1年ぶりに診察を再開しました。

4月3日、内科の診察を再開したのは津山市里公文にある倭文(しとり)診療所です。

津山市で唯一の公設民営の診療所でしたが、前任の医師が亡くなったため2022年4月18日から休院していました。

津山市では公募型のプロポーザル方式で運営する事業者を募集。2つの事業者が応募し、プレゼンテーションなどを行った結果、津山市の中島病院が選ばれました。

(医療法人社団和風会 中島病院/中島弘文 院長)
「信頼を獲得できるように全職員で邁進していきたい、頑張っていきたいと考えています」

中島病院は医師や看護師など4人を派遣し、週3日 午後1時から午後4時まで診察を行います。

(近くの住民は―)
「本当にうれしいです。私車に乗れないんで、すごく便利に使わしていただいていたから本当にもう待ちかねてました」

倭文診療所は1994年12月に旧久米町が設置したもので、2022年8月には県の補助が受けられる「へき地診療所」となりました。

津山市は倭文診療所の診療などの事業費として2023年度の予算に1000万円を計上しています。

(津山市/谷口圭三 市長)
「今回この場には再開をするという選択をさせていただきましたけど、地域医療のあり方、足を確保して医療機関への利便性を高めていくのか、あるいはその地に医療機関をこういう形で確保しておかなきゃいけないのか、やっぱりしっかり議論していく必要があると思っています」

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