香川・善通寺市で乗り合い送迎サービスの実験運行が開始 公共交通の少ない2つの地区で

高齢者の移動手段を確保しようと、香川県善通寺市の公共交通が少ない地区で、乗り合い送迎サービスの実験運行が始まりました。

(記者リポート)
「こちらが送迎サービスに使う車両です。事前にインターネットか電話で予約をして無料で利用することができます」

実験運行が始まった「チョイソコぜんつうじ」は、善通寺市の「竜川地区」と「吉原地区」に住む65歳以上と介助者が対象です。

事前に登録した利用者が、乗り降りしたい停留所や時間を電話かインターネットで予約します。

予約をすると、専用システムが複数の利用者の目的地と到着時刻を調整します。運行は午前9時から午後4時までで、1回あたり最大4人まで利用できます。

(利用者は―)
「過疎のところなので、買い物とか交通は不便だった。通院とか市役所に来るときなど、チャンスが増えるようで楽しみにしています」
「本当は丸亀くらいの近場まではそのまま行けるような形ならばもっと便利になるんじゃないのか」

善通寺市は現在、市民が無料で利用できる市民バス「空海号」を6つのコース合わせて1日30便運行しています。「空海号」の2021年度の利用者は3万6500人ほどで、1便あたりに換算すると3.3人にとどまりました。

善通寺市は2024年4月以降の市民バスの運行について、「チョイソコぜんつうじ」の実験運行の結果を踏まえて検討するとしています。

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