内閣支持率は3ヶ月連続の上昇、自民党の支持率は変わらず~微増 3月世論調査まとめ

3月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。 

内閣支持率は4%強の回復

3月の調査では、岸田内閣の支持率は先月より上昇する形となりました。全体としては約33.4%から、約37.6%になっています。5ヶ月連続の低下を経て、3ヶ月連続の上昇となりました。
(また、過去2ヶ月の上昇幅は約0.5%、約0.7%だったことに対し、今回の上昇幅は約4.2%と、支持率が回復していることが見受けられます)

個別の調査においては、2月の調査から支持率がもっとも上昇したのは毎日新聞の調査で、2月18-19日の調査より7.0ポイント上昇の33.0%となりました。そのほかの調査でもすべて支持率は上昇しており、もっとも上昇幅が少なかった読売新聞・日本テレビの調査においても、2月17-19日の調査より1.0ポイント上昇の42.0%となっています。

内閣不支持率は、対照的に2月の調査から低下を見せました。前回よりも上昇を見せた調査はなく、もっとも不支持率が低下したANN(テレビ朝日)の調査では、2月18-19日の調査より5.8ポイント低下の39.0%となっています。

自民党、立憲民主党ともに大きな変化なし

政党支持率に目を向けると、与党である自民党の支持率は前回と変わらず~微増という結果となりました。全体としては約33.5%から、約33.9%になっています。
個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、2月24-26日の調査より4.0ポイント上昇の43.0%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはNHKの調査で、2月10-12日の調査より1.7ポイント低下の36.3%になりました。

野党第一党である立憲民主党の支持率は、前回と変わらず~微減という結果となりました。全体としては約7.6%から、約7.0%になりました。
個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは共同通信の調査で、2月11-13日の調査より1.1ポイント上昇の9.6%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、2月4-5日の調査より2.2ポイント低下の4.3%となりました。

統一選挙を間近に控え、支持率の回復は岸田政権にとっても追い風となりそうですが、国民は最終的には、どのような審判を下すでしょうか。引き続き注目です。

<参考>JNN(TBSテレビ) 世論調査(3月4~5日実施、回答数1172)
NHK 世論調査(3月10~12日実施、回答数1227)
選挙ドットコム 世論調査(3月11~12日実施、回答数994)
時事通信 世論調査(3月10~13日実施、回答数1198)
共同通信 世論調査(3月11~13日実施、回答数1057)
朝日新聞 世論調査(3月18~19日実施、回答数1304)
毎日新聞 世論調査(3月18~19日実施、回答数1034)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(3月18~19日実施、回答数1008)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(3月17~19日実施、回答数1001)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(3月24~26日実施、回答数927)
(データ分析・執筆:若林良)

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