木村拓哉がバディ5人と「風間公親-教場0-」舞台あいさつに登壇。「感謝しているし、僕も楽しい」

4月10日にスタートするフジテレビ開局65周年特別企画「風間公親-教場0-」(月曜午後9:00)の完成披露舞台あいさつが行われ、主演の木村拓哉、共演の赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太が登壇した。

木村拓哉主演で2020年と21年に新春スペシャルドラマとしてオンエアされた「教場」。原作は、13年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹氏の「教場」シリーズだ。「風間公親-教場0-」は、主演・木村、脚本・君塚良一氏、演出・中江功氏のタッグで連ドラ化。警察学校の“教場”ではなく、キャリアの浅い若手刑事が突然、風間公親(木村)とバディを組まされ、実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる育成システム“風間道場”という新たな舞台での、風間の姿を映し出す。風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に“刑事指導官”として当たっていた時代を描く。
赤楚ら5人は、風間とバディを組む新人刑事を演じる。

「月9」での主演について、木村は「フジテレビの皆さんは、『月9』という言葉を言いたがるけれど、今や何曜日の何時ということよりも、作品自体の力がないと見てくださる人たちには楽しんでもらえない。だからもう『月9』と言わなくてもいいのではないか」と覚悟を口にしつつ、「今日皆さんにご覧いただく時間は、今現在のつながったもので、ここ何日かでプラスαのものを、放送当日までに追加させていただくつもり。今日は今日ではじめましてをさせてもらって、第1話放送でもう一度、しかと受け止めてほしい」と呼び掛けた。

また、「すてきな共演者の皆さんと共に、スタッフと全員で力を合わせて、現場で毎日ワンカットワンカット、積み重ねています。共演者の皆さんがいてくれるから現場ができているのであって、感謝しているし、僕も楽しいです。共演者の皆さんの中にはスペシャル版の空気感が浸透していたらしく、朝、役に入って撮影の場に行き、皆さんとお会いすると、『あの人が来た』みたいになります(笑)」とチームワークのよさも伝えた。

赤楚は「本当にすぐに胃が痛くなってしまうキャラクターなんですけども、この場は胃が痛まずに楽しめるかなと思います。中江功監督と木村さんと本読みをさせていただいたんですけど、3人の空間で緊張して、そこを出ていった後に『顔がげっそりしていた』とマネジャーに言われるくらいでした。そんな中で撮影が始まり、コミュニケーション、ディスカッションを木村さんや監督とさせていただきました。だんだんと芝居が膨らんでいくことが楽しくて、すごくいいものづくりの現場だなと思いました。木村さんには所作なども教えていただきました」と緊張しながらも、充実感を漂わせた。

「『教場』の一ファンとして、一視聴者として、スペシャルドラマを見ていた私としては、シリーズの一員として今日ここに立てていることを大変うれしく思います」と明かした新垣は、「このメンバーで最終回までどのような展開になるのか、私自身も楽しみです。スペシャルドラマを見ていたので、あの緊張感の中に飛び込むことになると思うと、本当に緊張しました。でも、この作品は好きなので、すごく楽しみな気持ちでいっぱいでした」と期待に胸を膨らませていたそうで、「木村さんと最初お会いした時は、もし風間公親モードで来られたらどうしようと思ってたんですけど(笑)、作品について思っていることなどを監督も含めて、お話している中でコミュニケーションをたくさん取ってくださいました」と語った。

北村は「約2年前、人生で最も雨に打たれ、そして最も血を浴びたあの壮絶なシーンが心のどこかに残っていて、そんな中で今回オファーをいただき、僕自身も遠野という役が広がっていく喜びを感じました。あらためて、木村さんと2人でバディとして毎日いろんなシーンを積み上げていく楽しさ、そして感動を味わっています」と再登場の喜びをかみ締め、「連ドラでやるというチャレンジもあるし、不思議と緊張感を持ちながらやりました。木村さんとの共演はむっちゃ楽しくて、みんながワンシーンワンカットに全力を注ぐ感じがあって、充実した撮影です」と目を輝かせた。

白石も「この『教場』シリーズに参加できたことを本当に光栄に思います」と話し、「髪の毛を20cm切るのは勇気が要りましたが、しっかり気合を入れて現場に入りたいという気持ちで撮影に入りました。緊張はしていましたが、木村さんがたくさん声を掛けてくださって、いい意味で緊張もほぐれてきて撮影を楽しみました」と、木村の気遣いに感謝。

染谷は「“『教場0』を『月9』でやるんだ、絶対見よう!”って楽しみにしていたら、出演のお話をいただいて。最初はうそだと思っていたんですけど、木村さんにお会いした時に、本当だったんだって思いました」とオファーに驚いたそうで、「現場が楽しくて、お芝居ってやっぱり楽しいなって、木村さんとお芝居させていただいて思いました。本当に充実した時間で、ものすごく幸せな時間を共にさせていただいています」と述べた。

さらに、新垣から「最近涙を流したこと」を聞かれた木村は、「Instagramで見た元気だったわんちゃんが寿命を迎えて、その家族がわんちゃんの動くフォトフレームを見ているような動画を見て泣いた」と告白。「放送初回で流れる主題歌を耳にした時に、ここにいる全員の苦しんでいる顔、悩んでいる顔。みんなが踏ん張っている光景が浮かんできて目頭が熱くなった」とも。続けて「休日は何時間寝ているんですか?」という染谷からの質問には「夜0時以降で次の日、何もなければ起きているだろうし、深夜1時半くらいまで起きている。でも次の日は朝8時過ぎには起きてます」と知られざるルーティンも披露していた。

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