乙武洋匡氏登場!統一地方選挙で相次ぐ無投票当選を減らすために必要なこととは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年4月4日に公開された動画のテーマは……統一地方選挙で無投票当選多発ってどうなの?
ゲストに乙武洋匡氏をお招きし、無投票当選の理由や弊害について語っていただきました。

立候補者を増やし無投票当選を減らす方法とは?

【このトピックのポイント】
・統一地方選挙で無投票当選が相次ぐ。乙武氏は多様な選択肢の重要性に言及
・立候補者を増やすには被選挙権の年齢引き下げが必要
・被選挙権の年齢が高く設定されているのは「差別」

統一地方選挙 道府県選挙で4分の1が無投票当選

連日熱い選挙戦が繰り広げられている統一地方選挙ですが、一部で無投票当選が相次いでいます。

実施される41の道府県議選挙で4分の1にあたる565人が投票を経ずに当選を決め、無投票だった選挙区と当選者も割合は過去2番目の高さになりました。

乙武氏「俺選挙落ちてるのにさあ、選挙しなくて受かる人こんなにいるんだあと思って」

無投票当選が増えている原因について乙武氏は2つのポイントを指摘します。

1つはそもそも政治家になりたくないという人が増えていること。もう1つに地域によっては立候補することでその候補者が村八分になってしまう危険性を挙げました。

乙武氏「ものすごい狭い世界で4期5期やっている人がいる中で挑んだら…その村で生きていけるのか?って想像したらみんな出ないよね」

MC官野玄「私も生まれが都会ではないので、そういうコミュニティの狭さを感じることがあるので気持ちはわかります」

無投票当選が増えるとどのような弊害があるのでしょうか。

乙武氏は、当選した政治家に近しい人だけが利便性を享受できるような政治が行われたときに誰もそれを止めることができない点を指摘。「その人が4期5期ってなったらそういう時代が20年近く続くことになる」と一部の住民が不利益を被る可能性に言及しました。

立候補する人が増えたとしても、結果は変わらないかもしれません。それでも、乙武氏は「自分の思いにそった主張をしてくれてる候補に投票して通らないのと、そもそもいないのでは政治に参加した満足度は絶対変わってくるはず」と選択肢が増えることの重要性を訴えました。

立候補を届け出るも被選挙権なく不受理になるケースも

立候補者を増やすために乙武氏は「被選挙権の年齢引き下げ」に言及。実際に今回の統一地方選挙では被選挙権年齢を満たさない立候補の届け出が不受理になるケースが発生しています。

このニュースについて意見を求められたMC官野は立候補した若者の勇気を称えつつ、政治家の社会経験の必要性を指摘。

乙武氏はMC官野の意見に理解を示す一方、その判断は制度ではなく有権者に委ねるべきとコメントします。

乙武氏「21歳の大学生に何の経験もないだろうと思う人は投票しなければいいだけの話」「この年齢の議員が必要だと思う人は投票することすらできない。禁止されているから」

被選挙権の年齢が選挙権より高く設定されている理由について、総務省は「知識や経験」を挙げています。

乙武氏はこの理由について「これは若い人には知識がないという偏見に基づいて被選挙権を与えないという差別」と指摘。その合理性に疑問を呈しました。

今の被選挙権の年齢では20歳のMC官野が政治家を志したとしても、4年後の統一地方選挙に立候補することができません。

乙武氏「おかしくない?4年も経ってるんだよ」

MC官野「4年って結構長いですよね」

乙武氏「それでもまだ出られないんだよ。変えた方がいいよ」

MC官野「(さらに4年後の)8年はちょっと長いですね」

動画本編はこちら!

被選挙権は義務教育終了時点で与えられるべき!乙武氏がそう考える理由とは?

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