『パッション』のヨハネ役 イケメン俳優死去 48歳 長期のがんとの闘病の末  

ブルガリア出身俳優フリスト・ジフコフが死去した。48歳だった。

イエス・キリストの最後の12時間を描いたメル・ギブソン監督の問題作『パッション』(2004年)でヨハネ役を演じたことで知られるフリストは、長期に渡ったがんの闘病生活の末、3月31日にロサンゼルスで帰らぬ人となったという。

フリストが共同設立したブルガリアの映画会社レッド・カーペット・フィルムズは、フェイスブックを通して、フリストを「失った痛み」を「言葉では言い表せない」と訃報を伝えた。

またフリストの友人であった『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』で知られる伊女優マリア・グラツィア・クチノッタ(54)は、インスタグラムにメッセージを投稿。「あなたが逝ってしまったなんて今も信じられない」「終わることのない痛み。ハロー、フリスト。私の友人、優しい魂。生きる事へのあなたの闘いは、あなたを愛した皆の闘いだった」と故人を偲んだ。

1975年にブルガリアの首都ソフィアで生まれたフリストは、国立舞台映画芸術アカデミーで映画監督コースを専攻。卒業後、多数の賞を受賞したイタリア映画界の名匠エルマンノ・オルミ監督の『ジョヴァンニ』(2001年)では、メディチ家の若き武将ジョヴァンニを主演したことから、イタリアのテレビや映画界で活躍。『パッション』では、ジム・カヴィーゼルやモニカ・ベルッチと共演していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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