EV用、光るエンブレムを開発 トヨタGの豊田合成、需要拡大

豊田合成が開発した発光機能付きの車のエンブレム。トヨタの高級車ブランド「レクサス」で初のEV専用モデル「RZ」に採用された

 トヨタ自動車グループの豊田合成は4日、電気自動車(EV)向けに需要が拡大している発光機能付きのエンブレムを開発したと発表した。先進的なデザイン性が特長だという。前方の車など対象物との距離を測る電波を通す機能も持ち合わせる。

 LEDや電波発生装置をエンブレムの背面に内蔵し、合わせて製品化した。ヘッドライトと連動して発光し、充電中も光る。従来のエンブレムの多くは金属の膜を張り付けているため、光を通さないという課題があった。

 新たなエンブレムは、吹き付け方や厚みを工夫したことで、電波や光を透過。表面に光の拡散剤や透過剤を塗布したことなどから、均一な発光が可能となったという。

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