
経団連の十倉雅和会長は4日の定例記者会見で、中国当局によるアステラス製薬の日本人男性幹部拘束に関し、中国の呉江浩駐日大使に早期解決を要請したと明らかにした。「今回のことで、中国で活動する日本企業は不安を覚える。中国側にはわれわれが安心して経済活動ができるように基盤、環境整備をお願いしたい」と強調した。
呉氏が3日、駐日大使就任報告のため経団連を訪れたという。十倉氏は「会員企業は進出している国の法やルールの順守を徹底している。その上で、できるだけ自由に活動したい」と述べた。
経済同友会の桜田謙悟代表幹事も4日の会見で「中国では何が起こるか分からない」と懸念を示した。