新庄「がいせん桜」早くも見頃 旧出雲街道がピンクのトンネルに

新庄村で見頃を迎えたがいせん桜=4日

 宿場町の風情を残す岡山県新庄村で「がいせん桜」が見頃を迎えた。薄ピンク色の花に彩られた枝がトンネルのように折り重なり、県北の山里に春の訪れを告げている。

 旧出雲街道沿いの両脇約400メートルに並ぶソメイヨシノ133本は、日露戦争の勝利を記念して1906年に植えられたのが始まり。村によると今年は1日に咲き始め、記録の残る2008年以降で最も早い3日に満開になった。天候によるが、10日ごろまで楽しめそうという。

 4日も県内外から多くの観光客が訪れ、兵庫県の自営業女性(54)は「レトロな町並みと桜がマッチしてすてき。散り始めの風景もきれいでしょうね」と話した。

 5~16日は、地元有志が村の特産品などを販売する「がいせん桜まつり」を4年ぶりに開催する。イベントや夜間のライトアップは行わない。問い合わせは村産業建設課(0867―56―2628)。

新庄村で見頃を迎えたがいせん桜=4日

© 株式会社山陽新聞社