3月末で閉校した別院中(京都府亀岡市東別院町)に植えられていたソメイヨシノ1本が、編入先の南桑中(薭田野町)に移植された。新天地で薄桃色の花弁を咲かせており、新たな学校生活をスタートさせる生徒たちを迎える。
「別院中がなくなっても思い出せる場所をつくろう」と、市教育委員会が2月23日、2本あったうちの1本を南桑中の中庭に移した。3月下旬から、上部の枝から次々と花を咲かせ始めた。今後、別院中から移植された桜であることを示す看板を設置するという。
4月から別院中の8人と、西別院小、東別院小を卒業した新入生12人が南桑中に通う。2中学校の青木恒文前兼務校長は「桜を眺めて、別院中のことを思い出してほしい」と話している。