古代エジプト、中世フランス、18世紀トルコを映像美で描く ミッシェル・オスロ「古の王子と3つの花」予告

2023年7月21日より劇場公開される、「キリクと魔女」「ディリリとパリの時間旅行」などで知られるフランスのアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作「古(いにしえ)の王子と3つの花」の、予告編が公開された。

予告編は、ミッシェル・オスロ監督の「キリクと魔女」「アズールとアスマ―ル」「ディリリとパリの時間旅行」が紹介されたあと、人々が新たな物語をリクエストするシーンから始まる。時代や場所、主人公の性別、テーマなどについて多様なリクエストがあり、それをいくつかの物語に分けながらすべて入れ込むことに決まる。そして、「古代エジプト」「中世フランス」「18世紀トルコ」の3つの都をめぐる幸せの物語が、独特の美しい世界観が描き出される。

「古(いにしえ)の王子と3つの花」は、古代・中世・18世紀という3つの時代における、エジプト、フランス・オーヴェルニュ、オスマン・トルコ帝国という3つの都の物語を、映像美によって描いた作品。ルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された、古代エジプトのクシュ王国の王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオとなる物語「ファラオ」。理不尽な城主である父に反逆した中世フランスの王子の物語「美しき野生児」。千夜一夜物語から着想を得た、イスタンブールが舞台の豪華絢爛(けんらん)な”おいしい”物語「バラの王女と揚げ菓子の王子」。勇気と知恵で、非暴力によって自分の人生を逆転させていく3人の王子のエキゾチックな物語が展開される。

オスロ監督が親交のあった故・高畑勲監督への思いを語る、日本の観客へのメッセージも公開された。オスロ監督は、「私の最新作が、アニメーションの理想の国であり、長い間私が親しみ、尊敬してきた文明を持つ日本で上映されることを大変嬉しく、誇りに思います。日本の観客の皆さんが、全く異なる3つの国、エジプト、古い時代のフランス、トルコへの旅を楽しんでくださることを願っています。旅の友は、映画に登場するヒーローたちです。そう、友達です!高畑勲さんが亡くなってから5年目になります。私が心から恋しく思う親愛なる友人との思い出、その才能、人間性に敬意を表したいと思います」と語っている。

【作品情報】
古(いにしえ)の王子と3つの花
2023年7月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
配給:チャイルド・フィルム
©2022 Nord-Ouest Films-StudioO - Les Productions du Ch'timi - Musée du Louvre - Artémis

© 合同会社シングルライン