長崎市の猫殺処分201匹 9年で9割減 2022年度

 長崎市は2022年度の猫の殺処分が201匹(速報値)だったと明らかにした。14年度に野良猫の不妊・去勢手術費の一部を市が助成する「まちねこ不妊化推進事業」を開始。その前年の13年度(1992匹)に比べ9割減少した。
 市内では野良猫の繁殖を抑える地域猫活動に取り組むボランティア団体や地域住民が徐々に増加。同事業が活動を後押ししている。このほか市動物愛護管理センターに持ち込まれた猫の一部を引き取り、里親に譲渡する活動を続ける団体もある。
 殺処分数は激減しているが、全国62中核市の中ではまだワースト上位が続く。同センターの担当者は「行政ができることが限られており、ボランティアの皆さんの尽力に感謝している。今後も協力してもらいながら殺処分ゼロを目指していきたい」と話す。

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