春色に染まる川岸 地元有志育てた菜の花満開 大田原

巻川を挟んだ両岸に咲く菜の花

 栃木県大田原市蛭田の巻川両岸の土手で、地元有志ら約15人による「巻川フラワーロード会」が育てた菜の花が満開を迎えている。見頃は今月中旬まで。

 2021年ごろ、同会の八巻文子(やまきふみこ)代表(73)が少しずつ集めてきた約60キロ分の種をまき、同会メンバーと草刈りやごみ拾いなど手入れを続けてきた。今年は上流の巻川中橋から友橋までの約270メートルにわたって鮮やかな黄色い花を咲かせている。

 7月ごろには、右岸でミソハギが薄紫色の花を咲かせる。八巻代表は「閉塞(へいそく)感のある時代だからこそ、土手を通して若い世代と交流し、つながっていきたい」と話している。

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