ささいな選択の積み重ねで枝分かれ ジュリアの4つの人生描く 「ジュリア(s)」公開決定

「ピアノ調律師」で第37回セザール賞短編映画賞を獲得したオリバー・トレイナーの、長編監督デビュー作「ジュリア(s)」が、2023年5月5日より劇場公開されることが決まった。

「ジュリア(s)」は、ピアニストとしての成功を夢見るジュリアの人生を、ささいな選択の積み重ねで枝分かれする4つの人生として描いた作品。2052年のパリ。80 歳の誕生日を迎えたジュリアは、過去を振り返り、別の人生に思いをはせていた。ピアニスト目指していた17歳の秋。ベルリンの壁崩壊を知り友人たちとベルリンへ向かった日、「もしバスに乗り遅れなかったら?」「本屋で彼に出会ってなかったら?」「シューマン・コンクールの結果が違ったら?」「私が運転していたら?」ジュリアが頭に描いたのは、そんな何気ない瞬間から枝分かれした4つの人生だった。

「ピアノ調律師」で第37回セザール賞短編映画賞を獲得したオリバー・トレイナーが監督を務め、「社会から虐げられた女たち」「ブラック・ボックス 音声分析捜査」のルー・ドゥ・ラージュが主演。ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワらが脇を固める。

公開されたビジュアルは「if あの時あの場所で違う選択をしていたら――?」の言葉とともに、あの日出会った2人と出会わなかった2人の姿が映し出されており、パリ、アムステルダム、ベルリン、ニューヨークとさまざまな場所で枝分かれしていくジュリアの人生を表したデザインとなっている。

あわせて公開された予告編は、「人生は偶然の積み重ね?運命を決める要素は出会い?それとも…最初から決まってる?」というジュリアの言葉から始まり、運命的な出会いを果たすかどうか、交通事故を回避するかどうか、ささいな選択をきっかけに枝分かれしていく彼女の人生が描かれる。そんな人生の選択肢から、かけがえのない“今”につながる人生賛歌に、「私は今、幸せですか?」というジュリア自身への問いかけで締めくくられる。

【作品情報】
ジュリア(s)
2023年5月5日(金・祝)よりシネマート新宿ほか全国公開
配給:クロックワークス
©WY PRODUCTIONS–MARS FILMS–SND-FRANCE 2 CINÉMA

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