チューリップ 〝双子〟で開花 茨城・神栖の古徳さん宅

茎が分かれ2輪が開花した古徳正さん宅のチューリップ=神栖市下幡木

1本の茎から2輪のチューリップ? 普通は茎1本に花1輪のチューリップだが、茨城県神栖市下幡木の無職、古徳正さん(72)宅では、茎が〝枝分かれ〟して2輪が開花し、話題となっている。

古徳さんは同市内のホームセンターで球根を購入し、1月にプランターに植えた。「異変」に気付いたのは先月下旬。「つぼみみたいなのが茎の途中にできていた」(古徳さん)。つぼみの下から別の茎がグングン伸び、1輪目から少し遅れて2日に開花したという。

つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園によると、時々起こることではあるが、やはり珍しいという。「チューリップのような球根類は生長点が一つなので、普通は花芽も一つ。何らかの原因で花芽が『双子』になったと考えられる」

実は、古徳さんの次男の子どもは双子。自家用車のナンバーも双子にちなんだ「25」。古徳さんは「何かの因縁かな」と首をかしげながら、2輪の花を眺めているという。

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