『自分の見た目が許せない人への処方箋 ~こころの病「身体醜形症」の治し方~』、小学館より発売!

中嶋英雄の著作『自分の見た目が許せない人への処方箋 ~こころの病「身体醜形症」の治し方~』が4月5日(水)に小学館より発売された。 SNSの普及で、自撮りや画像加工などが当たり前になり、かつてないほど人の「顔」に注目が集まる現代。昨年には、ハリウッド女優の身体を加工した画像がSNSで拡散され、その女優が「身体醜形症」を発症したとニュースになった。そして今年3月からマスク着用の義務化がなくなり、喜びの声が上がる一方、顔を出すことに不安を感じる人もいる。 本書では、「顔」や「見た目」の悩みについて、その苦しみの原因を解き明かし、その上で、「見た目」の悩みを根本的に解決するために、自分でできる様々なケア方法を紹介している。

「身体醜形症」とは?

「身体醜形症」とは自分の「顔」や「見た目」に過剰なコンプレックスを抱く心の病のこと。何時間も鏡で自分の顔をチェックしたり、人の目が気になって外出できなくなったり、美容整形を繰り返すうちに整形依存になるケースもある。 本書の著者・中嶋英雄は、精神科医と形成外科医の両方の免許がある、日本でも稀有な肩書きを持つ医師。 中嶋は長年形成外科医として、美容整形を希望する患者と接していく過程で、「見た目」の悩みの根底には、「見た目」へのコンプレックスだけではなく、「現在の自分を受け入れることができない」こころの状態に問題があることに気がついたという。たとえ美容整形をしても患者が「整形した自分」を受け入れることができず、整形を何度も繰り返す整形依存に陥ってしまうケースを度々見てきたからだ。

「見た目」の悩みを解決するためには

本書では、「顔」や「見た目」の悩みの原因を解き明かす。そして、「見た目」の悩みを根本的に解決するためには、第一に患者が「ありのままの自分」を受け入れることができる「こころの免疫力」をつけることが必要であることを伝えている。さらに、読者が「こころの免疫力」をつけるため、自分でできる様々なケア方法を紹介する。 株式会社クロス・マーケティングが2022年8月、全国15~69歳の女性1,375名を対象に行なった「美容に関する調査(2022年)」によると、“コンプレックスをなくすために、美容整形することは良いと思う”かの意識について、肯定派は55%と半数を超え、10代では74%を占めている。“美容整形に関心がある”と回答した10代は42%、20~30代は35%と、関心の高さが窺える。(参考:https://www.cross-m.co.jp/report/fashion/20220901beauty/ ) しかしお伝えしたように、美容整形だけでは「見た目」の悩みは解決できない。美容整形に関心がある人こそ、美容整形の扉を叩く前に、ぜひ一度、本書をご一読いただきたい。

【著者プロフィール】

中嶋英雄(なかじま ひでお)

精神科医、形成外科医。

1973年慶應義塾大学医学部卒業、同年形成外科学入室。日本精神神経科学会会員、日本形成外科学会会員、同評議員、理事歴任。日本頭蓋顎顔面外科学会会員、評議員、理事歴任。日本頭蓋底外科学会設立委員、名誉会員。日本脳神経外科学会、日本解剖学会などの会員。1983年慶應義塾大学医学部形成外科学専任講師、1988~2010年同助教授、准教授、2010年から精神科に転科し群馬病院勤務。現在は美容整心メンタル科を掲げ、身体醜形症、不安症などの神経症、整形依存、パーソナリティ障害の治療をクリニークデュボワで対面診療を、美容整心メンタルクリニックで遠隔診療をおこなっている。著書に『ほんとうに美しくなるための医学』(アートデイズ出版)がある。

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