上越地域消防局管内で火災多発 緊急警戒と広報強化指示 芝火災など注意呼び掛け 過去10年最多の昨年同期上回る

 今年に入り上越地域消防局管内で火災が多発しており、4日時点の発生件数が23件、過去10年で最多だった昨年の同期(19件)を上回った。同局は管内各消防署に緊急警戒と広報強化を指示し、注意を呼び掛けている。
 今年の火災の内訳は建物火災13件、車両火災2件、ごみ焼却の燃え広がりや芝火災などのその他火災8件。月別では1月3件、2月5件、3月9件、4月6件。特に4月は4日間で建物火災1件、芝火災5件が発生している。

4月に入り芝火災が多発。違法な野焼きやごみ焼却などが原因とみられ、今後も増加が懸念される(4日、上越市今泉で)

 同局によると、この季節に特に多いのが芝火災やごみ焼却からの燃え広がり。今年は雪消えが早く、晴れの日が続いて空気が乾燥し、枯れ草に燃え移りやすい。また、日中は火が見えづらく、予想外の飛び火や燃え残りに気付かずに燃え広がることが多いという。ごみなど廃棄物の野外焼却は法律で原則禁止されている。
 朝晩はいまだに気温が低く、暖房器具の使用も続いている。今年の建物火災ではファンヒーターやまきストーブの使用が確認されているケースもあり、消し忘れや上に洗濯物を干さないなど、適切な使用を呼び掛けている。

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