ソロキャンプ好きな方なら、ワンポールテントをお持ちの方も多い事でしょう。サクッと設営できて自由時間を多く取れるワンポールテントは、ソロキャンパーの味方!今回はワンポールテントの中でも人気の高い、テンマクデザイン「パンダTC+」の魅力をレビュー!他のワンポールテントとの比較も交えて詳しく紹介します。
テンマクデザインの大人気ワンポールテント「パンダTC+」の基本情報
「パンダTC+」は女子キャンパー・こいしゆうかさんとテンマクデザインがコラボした人気ワンポールテント「パンダ」シリーズの、TC素材モデルです。
ポリコットン素材で遮光性と保温性の高い生地を使用し、火の粉にも強く丈夫で優れています。
旧モデルの「パンダTC」にスカートをつけたことで、寒い時期でも安心な「パンダTC+」が誕生しました。
テンマクデザイン「パンダTC+」
- 収納サイズ:(約)530×270×190(高)mm
- 組立サイズ:
・フライシート
(約)2,700×2,700×1,700(高)mm
・インナーテント
(約)2,500×1,150×1,550(高)mm - 総重量:(約)6.28kg(ポール/ペグ/張り綱/収納ケース含む)
- 本体:(約)4.38kg(フライ/インナー)
- 素材:
・フライシート
コットン混紡生地(TC)ポリエステル65%
コットン35%(撥水加工)
・インナーウォール
ポリエステルメッシュ
・インナーボトム
ポリエステルタフタ68D(PUコーティング)
・ポール
アルミ製4本継ぎ(φ22mm/1,700mm)×1本 - 耐水圧:インナーボトム 1,500mm
- 付属品:ペグ×14本、張り綱×4本、収納ケース
尚、現行の「パンダTC+」は今後リニューアル予定のため、2022年生産分の在庫が無くなり次第廃盤予定となっています。
現行の「パンダTC+」が気になっている方は、お早めに手に入れることをおすすめします!
2022年生産分からの仕様変更点
1. 収納袋の上部箇所がメッシュになりました。
2. ポールを差し込むカップがテント幕に埋め込まれました。
「パンダ」テント ラインナップ一覧
パンダシリーズには4種類のテントがあり、それぞれの特徴は下記の表のとおりです。
上記でもお分かりの様に、素材と重さがそれぞれ違います。ご自身のキャンプスタイルにあった、用途に合うものを選びましょう。
その中でも、パンダTC+は、コットン素材とポリエステル素材のいいとこ取り。
特徴も含めご説明していきます。
テンマクデザイン「パンダTC+」の特徴
パンダTC+の主な特徴についてフォーカスを当て、その魅力について解説します。
特徴1:夏は涼しく冬は暖かさを逃さない「ポリコットン素材」
「パンダTC+」はポリエステル65%、コットン生地35%(撥水加工)のポリコットン素材を使用。
夏は涼しく、冬は熱を逃さず暖かい幕内を実現しています。
更にポリコットン素材のスカートを付けたことで、夏の虫の侵入を軽減し、冬の冷気をシャットダウン。オールシーズン使用可能なテントです。
ポリコットンは寒暖差に非常に強く、今まで不快だった結露にも悩まされず、快適なキャンプライフを送ることができます。
特徴2:インナーは縦横自由に配置可能!
従来品ではできなかった、インナーテントの向きを縦・横自在に設営できるようになりました!
設営場所やその時の気分で臨機応変に設営できます。
吊り下げ式のインナーテントのため設営も楽であり、外せばシェルターとして使用でき、コットで過ごしたり、マットを敷いてお座敷スタイルもおすすめです。
インナーテントを外し、マットを敷いて座椅子を置いてると、その広さがお分かりになるかと思います。
コットも2つ入る為、タープと併用し荷物をタープ下に置けば、2人までは宿泊可能です。
特徴3:シンプルで飽きのこないデザイン
オールベージュ色で飾り気がない分、飽きのこない長く使えるテントです。
シンプルなデザインは、男女問わず人気な理由のひとつ。
入口も前後2箇所とベンチレーターもあるため、通気性も抜群。
更にスカートはトグルで巻き上げ可能なので、夏場の暑い時期などには重宝します。
無駄なものがないため、インナーテント設置の際でも前室が広く居住空間を有効活用できるのも魅力です。
実際にテンマクデザイン「パンダTC+」を使用してみて感じた魅力&気になった点
それでは、筆者が実際に使用してみて感じた「おすすめポイント」と「少し気になった点」をご紹介していきます。
主観的にはなりますが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
おすすめポイント1:インナーの向きが変えられるのは便利
実は従来のパンダTCでは、インナーの向きは変えられませんでした。
「パンダTC+」になってからは、縦方向・横方向にインナーの向きを変えられる様になりました。
筆者としては、当初無くてもいい機能だと思ってましたが、使っているうちにこれは便利だと感じました。
設営場所の条件は、常に同じではありません。風の向きや太陽の向きなど、自然と向き合っているので様々です。
インナーテントを張れば必要十分な前室ができますが、前室に風が通り抜けると火の扱いに困る場面もでてきます。
風の通りをシャットダウンすることで快適な前室で作業ができ、便利なことを実感しました。
また、横向きだと丸見えですが、縦向きにする事でプライベートも維持でき、景観とその時の気分で向きを変えられるのは、非常に魅力的です。
おすすめポイント2:遮光性に優れ火の粉に強いTC素材
TC素材は日差しが強い日でも濃い影を作り、遮光性が抜群です。
生地が寒暖差によって伸縮するので、結露がしにくいのが最大の特徴になります。
焚き火の火の粉が飛んでも燃えにくいのも、TC素材ならでは。(※防炎加工は施されていません。幕体に火が当たるような位置での火器使用、焚火はしないでください)
パンダTCの中心の高さが170cmに対して、トヨトミの石油ストーブは高さが50cm。
コンパクトなテントでありながら、前室にテーブルと暖房器具も入り、TC素材のおかげで安心して料理もできます。
おすすめポイント3:スカート付き&Wジッパーで快適度アップ!
従来のパンダTCからスカートがついたおかげで、夏は虫など、冬は冷気をシャットダウンでき季節を問わず快適度UPで過ごせます。
スカートはトグルで巻き上げもできるので、通気性・換気も抜群です!
Wジッパーになっているので、薪ストーブも可能。
耐熱した煙突を片側の隙間から出す事ができ、もう1つのジッパーを下ろせば、寒冷対策もバッチリ過ごせます。
結露に強いTC素材のテントは、寒暖差に強いため、特に肌寒い季節に大活躍するテントです。
TC+でスカートが付いたことにより、もう怖いもの知らずです。
気になる点1:付属品のインナーメッシュが冬はやや寒い
続いて実際に使用してみて気になった点も紹介します。
標準で付属してくるインナーメッシュは、寒冷期だと寒いです。
標準で付属してくるインナーは、フルクローズできるスタンダードなものがよかったです。
別売りでスタンダードなインナーは販売していますが、スタンダードインナーは縦向きに張れないという惜しい点です…。
筆者の場合カリンシアの寝袋があるので空間を有効活用するために、インナーは張らずにコットを使う場合が多いです。
「CARINTHIA(カリンシア)」は軍隊仕様の最強シュラフブランド!寝袋「G280」をレビュー - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
気になる点2:コットン素材のメンテナンスが必要な点
これは分かっていながらも購入しているので、筆者は特に気になりませんが、これから購入を検討している方への注意点です。
TC素材はテントに限らずポリコットン素材の特性として、収納時はしっかり乾燥させることが重要です。
濡れた状態での収納はカビの原因となり、呼吸する生地の機能性が損なわれてしまうため、しっかり乾燥させるというメンテナンスが大事になります。
パンダTC+の場合、スカート部分もポリコットン素材なので、汚れが落ちにくいというのもあります。
拭いて綺麗な状態にするなど、収納状態の心配りが必要です。
テンマクデザイン「パンダTC+」と他のテントの比較
ここでは、パンダTC+を色々なワンポールテントと比較検証してみたいと思います。
テントを購入する際は、決して安い買い物ではないので色々迷うことでしょう。
筆者が独自に代表格なワンポールテントを比較してみましたので、参考にしてみてください。
「サーカスTC」と「パンダTC+」との比較
まず、同じテンマクデザインから出ている「サーカスTCと」の比較です。
なぜ大きさや用途も違うサーカスTCと比較するかというと、筆者は最初サーカスTCを使用していました。
もっと気軽に張れるテントが欲しいという思いで、パンダTC+を購入したからです。
【パンダTC+】
【サーカスTC】
サーカスTCは地上高も高く、ソロはもちろん、2人〜3人まで可能なテントです。
五角形という形状が空間の広さを確保し、快適なキャンプライフができるよう工夫された良いテントです。
薪ストーブで過ごしたい時は、このテントの出番が多いですね。
ただし人気の高いテントなので、かなりの確率で人と被ります。
横一列サーカスTCの時もありましたね…。
回数を重ねるともっと、気軽に設営可能で、もっとミニマムにできるテントが欲しくなり、サーカスTCの弟分のパンダTC+を購入しました。
パンダTC+と他社ワンポールの比較
パンダTC+を購入するに当たり、テンマクデザイン以外で筆者が迷ったテントをご紹介します。
【BUNDOK「ソロティピー1 TC (BDK-75TC)」】
パンダTC+と見た目はかなり似ているテントです。
ポリコットンの混合比率もパンダTC+と同じですが、若干小ぶりであり地上高が150cmのため、割とかがんで出入りが必要となります。
価格が安価なこともあり人気が高く、キャンプ場ではよく人と被る商品です。
【WAQ 「Alpha TC」】
この商品も同等の機能を備えており、BUNDOKと同じ少し小ぶりなサイズとなります。
この商品の特徴は、前室を3つのパターンに変形できることです。
入り口フラップが前方に広がる事で、テントから伸びるタープのような扱いができます。
こちらも安価な商品で人気も高く、再販と同時に売り切れてしまうこともある商品です。
【King Camp「ワンポールテント tc」】
このテントの特徴は、煙突口が付いている為、薪ストーブも容易に設置できます。
特殊な六角形により、テントアレンジが多彩。天候に応じて、フライを開放的にしたり、通常のモードにしたりと多用途の設営を楽しめます。
【One Tigris「Northgaze」】
今回ご紹介する中では、大きめのワンポールテントです。
入り口にキャノピーを備えているため、雨天時の出入りだけでなく、タープとして使え、キャノピーの下で料理や焚き火を楽しめます。
煙突開口部も付いており、スカートも付いたオールシーズン。サーカスTCを持っていなければ、購入していた可能性のある商品です。
【TOMOUNT「ワンポールテント」】
パンダTC+と近いサイズ感でありながら、多機能なキャノピーが付いていることで、タープ要らずで事足りる商品です。
キャノピーはバップテントのように開放的になったり、サイドウォールを付けたまま前に張り出せば、十分な日陰を作ってくれます。
キャノピーの使い方はアイデア次第で変幻できるので、個性あるテント作りを楽しめるのが魅力です。
煙突開口が付いているのは、さらなる魅力の一つで、オールシーズン使用できます。
テンマクデザイン「パンダTC+」はどんな人におすすめできるテント?
「パンダTC+」は、思い立ったら即設営完了できるのが魅力。
サクッと気軽にソロキャンプをしたい!という方におすすめのテントです。
キャノピーがあればさらに便利ですが、欲しかったのはシンプルに早く設営が完了し、自由時間が多くとれるテントでした。
ある程度地上高と前室も確保しつつ、寒暖差に強いTC素材にこだわった結果が、今回ご紹介したパンダTC+です。
テンマクデザイン「パンダTC+」なら設営簡単で気軽にソロキャンプ!
今回、筆者がいくつか持っているテントの中の「パンダTC+」をご紹介しました。
このテントは生地の機能性が抜群な事と、シンプルが故に全く飽きないテントです。
非常に丈夫に作られているので、長く使用出来るテントをお探しの方の参考になれば幸いです。