高齢者の送迎車「イデカ」運行開始、最高200円 京都・井手で1年間試行

送迎サービスで使う車両。高齢者が乗り降りしやすいように手すりや踏み台がついてる(京都府井手町・町社会福祉協議会)

 京都府井手町社会福祉協議会が、町内在住の65歳以上を対象とした送迎サービス「IDECA(イデカ)」の試験運行を始めた。1年間の試行期間で高齢者の足の確保や新たな公共交通の在り方を探る。

 利用対象者は2505人(2月末時点)で、3月末までに67人が登録した。町社協は運転免許を返納した高齢者らの外出支援として、住民への定着を目指す。

 イデカは乗降場所を自宅前など利用者の希望場所に指定することができる。利用日の1カ月前から前日の正午までに町社協で予約する。利用者登録は随時、受け付けている。

 運行は毎週火、木、金曜日の午前9時~午後4時。町内のみで、料金は片道4.5キロ未満が1人100円、4.5キロ以上が200円。料金は回数券か現金で支払う。試行期間は2024年3月31日までを予定している。

© 株式会社京都新聞社