ヘンリー王子夫妻のチャリティ財団 4300万円をアドバイス料として支払い「戦略的サポート」の代金

ヘンリー王子夫妻のチャリティ団体、アーチウェル・ファウンデーションが、「戦略的サポート」の代金として元米大統領夫人のミシェル・オバマ氏やヒラリー・クリントン氏のアドバイザーに32万5000ドル(約4300万円)を支払ったと報じられている。

2021年の同夫妻の納税記録を入手したDailyMail.comは「まだ同財団で活動を続けているのか、2021年に限定されたものだったのかは不明」としながらも、同夫妻がその年に2007年から2011年にミシェル夫人の報道官を務めていたカリフォルニアのPR会社を運営するケイティ・マコーミック・レライベルド氏に11万ドル(約1460万円)、また、21万5000ドル(約2857万円)はヒラリー夫人が2016年、ドナルド・トランプ元米大統領に対抗し大統領選挙に出馬した際に顧問を務めたジュヌヴィエーヴ・ロス氏が運営する会社に渡ったと報じている。

また同メディアによると、ある関係者は、ケイティ氏の政界での経験が「雇用された理由では全くない」としており、ヘンリー王子夫妻は政治への野心はない」と話しているという。

さらに納税記録では、ヘンリー王子夫妻が「それぞれ財団で週1時間、年52時間ずつ」しか働いておらず、「2人の資産家」から計1300万ドル(約16億円)の寄付を受け、その中から300万ドル(約4億円)以上を様々な取り組みに助成金として出していることが明らかになっている。

この書類には、アーチウェル・ファウンデーションの重要な使命は「精神の向上」、「思いやりと共にコミュニティを団結」させることと記されており、1月に発表した報告書によると、同財団は貧困撲滅を目指す団体グローバル・シチズンと協力して世界中で1266万回のワクチン接種を提供したほか、アフガニスタンやウクライナから来た難民を助ける慈善団体も支援していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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