羽田空港と都心を結ぶ新鉄道路線 本格工事へ

JR東日本は4月4日、羽田空港と東京都心を結ぶ新路線「羽田空港アクセス線」について、今年6月から本格的な工事に着手すると発表しました。

この羽田空港アクセス線の全容を見ていきます。
羽田空港から3つの直通ルートの整備が計画されていて、新宿駅を通る「西山手ルート」と東京駅を通る「東山手ルート」、そして新木場駅を通る「臨海部ルート」の3つがあります。このうち6月からの工事開始が決まったのが、「東山手ルート」と「アクセス新線」です。

では、この路線が開通することで羽田空港へのアクセスはどう変わるのでしょうか。
現在、羽田空港に直結している路線は、東京モノレールと京急本線の2つの路線です。どちらも東京駅からは、一度乗り換えをしなければならず、30分ほどかかってしまいます。羽田空港アクセス線が開通すれば、東京駅から乗り換えなしで約18分で着くことになりますので、現在と比べ12分ほど短縮されます。

期待が膨らむ新線の開業ですが、開業年度は当初より2年延期されることが決まりました。この理由の一つに「新駅整備の難しさ」があります。羽田空港の新駅は空港内の道路の地下に作る計画ですが、地盤が軟弱なため、これほど広いスペースを作るには工事が難航することが見込まれ、今回、計画を見直したということです。

近年では大規模なインフラ工事が原因で道路の陥没も。羽田空港アクセス線の着工は2か月後です。

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