連続テレビ小説『らんまん』植物監修者が牧野富太郎博士の業績に光を当てた『牧野富太郎の植物学』が大反響、発売たちまち増刷決定

3月に刊行された『牧野富太郎の植物学』が発売直後から大きな反響を呼び、このたび増刷が決定した。 牧野博士は独学で研究を極め、植物知識の普及にも尽力した「日本の植物学の父」と呼ばれている。しかし、これまでは破天荒な人物像ばかりが注目され、研究者としての業績はあまり顧みられてこなかった。命名した植物・集めた標本の数がいまだ定まらないのはなぜか? 研究、普及活動の真価とは? 本書は「天才植物学者」と呼ばれた牧野博士の実像を描きだす。

牧野博士の仕事がわかれば、植物学の面白さがわかる

本書の著者は、牧野博士と同じ植物分類学者で、高知県立牧野植物園に勤務した経験もある田中伸幸。 博士が残した膨大な標本をはじめとする資料を分析し、その研究や教育者としての実績、当時の植物学を取り巻く環境などを丹念に解き明かしていく。 本書を読めば、“朝ドラ”『らんまん』を見てみたくなること間違いなし。ドラマでは、神木隆之介演じる槙野万太郎がどんな人物として描かれるのか? ひと味違う視点からもドラマを楽しむことができる一冊だ。

【著者プロフィール】

田中伸幸(たなか・のぶゆき)

1971年、東京都生まれ。国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ長。東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は植物分類学。高知県立牧野植物園研究員、同標本室長、高知大学客員准教授などを経て、2015年4月より国立科学博物館勤務。茨城大学大学院農学研究科客員教授兼任。

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