ナシの授粉作業ピーク 宇都宮の生産農家 純白の花満開【動画】

ナシの花が満開となった畑で行われる人工授粉作業=6日午後2時20分、宇都宮市氷室町

 全国有数のナシ生産量を誇る宇都宮市の農家で、ナシの人工授粉作業が最盛期を迎えている。

 同市氷室町、農業島田典男(しまだのりお)さん(55)方では、約2.8ヘクタールの畑で「にっこり」「豊水」など5品種を栽培。今年は例年より2週間ほど早い3月30日に開花し、花数が多いという。島田さんは「就農し34年。3月にナシの花を見たのは初めて」と驚く。

 6日は豊水の純白の花が満開となった中、島田さんと家族、パートの計8人が作業に当たり、「梵天(ぼんてん)」と呼ばれる羽毛が付いた棒でピンク色の花粉を花に付けていった。作業はあと5日ほど続く。

 島田さんは「大切に育てたい。花が多く付いたので収穫も忙しくなりそう」とにこやかに話した。

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