過去13年で予選通過は3人/賞金王たちのマスターズ(3)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(5日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

昨季国内ツアーで賞金王に輝いた比嘉一貴が今季メジャー初戦「マスターズ」に初出場を果たす。日本勢のオーガスタ到達は35人目。その間、日本ツアーで頂点に立った16人がゴルフの祭典に挑んできた。「賞金王たちのマスターズ」と題し、第3回は2010年以降の戦いを振り返る。

■石川遼(2010年)
ツアー最年少18歳でのキング戴冠を果たした翌年に大会2年連続となる出場。アーニー・エルス(南アフリカ)、アンソニー・キムと回った初日に5バーディを奪うなど「72」で32位も、2日目に「76」。通算4オーバー49位で自身初の予選通過に1打及ばなかった。

エルスと健闘をたたえ合った(Harry How /Getty Images)

■キム・キョンテ(2011年)
過去4人いる海外勢の賞金王として初めてオーガスタに足を踏み入れた。初のマスターズで予選通過を決め、3日目には同年ローアマに輝く松山英樹と同組でプレー。最終日「68」の好スコアをマークして通算3オーバー44位で終えた。

■ベ・サンムン(2012年)
賞金王となった翌12年からPGAツアーに参戦し、予選はタイガー・ウッズと同組に入った。予選通過して3日目の「69」で19位まで浮上も、最終日に「77」とスコアを落として通算4オーバー37位。16年大会は出場資格を持ちながら兵役のため出場できなかった。

■藤田寛之(2013年)
初戴冠としては史上最年長43歳で賞金王となった翌年に2年ぶり2度目の出場。初日13番(パー5)でトリプルボギーをたたくなど「79」と出遅れ、雨の中でのプレーとなった2日目も「85」と崩れた。通算20オーバーの最下位、92位タイで予選落ちを喫した。

日本ツアー賞金王として臨んだマスターズは予選落ちだった(David Cannon/Getty Images)

■松山英樹(2014年)
史上初のルーキー賞金王に輝いて挑んだ自身3度目の大舞台は、グリーン上での苦戦が響いた初日に「80」を打った。2日目の「71」も及ばず、通算6試合目にしてメジャー初の予選落ち。これまで11度のオーガスタで決勝ラウンドに進めなかったのは、この年だけだ。

■池田勇太(2017年)
悲願の賞金王となって6年ぶりに戻ってきたマスターズは、初日「74」で日本勢最上位となる26位。12番(パー3)でチップインバーディも決めて後半にスコアを戻す上々の滑り出しだったが、2日目の「77」で通算7オーバー54位とカットラインに1打届かなかった。

初日は順調に滑り出したが…(撮影/田辺安啓(JJ))

■宮里優作(2018年)
開幕前日のパー3コンテストには妹で元世界ランキング1位の宮里藍さんがキャディとして登場し、ショットも放った。初日15番(パー5)でトリプルボギーをたたいて出遅れ、2日目も連日の「77」と挽回ならず。通算10オーバー75位で予選落ちとなった。

パー3コンテストでは宮里藍さんがキャディを務めた(撮影/和田慎太郎)

■今平周吾(2019、20年)
特別推薦での初出場は通算6オーバー77位で予選落ち。コロナ禍で11月開催の20年は日没サスペンデッドで2日目に23ホールをプレーしながら決勝へ。日本人賞金王としてのマスターズ予選通過は09年の片山晋呉以来だった。2オーバー44位で戦い抜いた。

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