あしフラの大藤が過去最速の開花 イベントは12日に繰り上げ

5日に開花した大藤

 栃木県足利市迫間(はさま)町のあしかがフラワーパークで、名物の大藤が観測史上最も早い記録に並ぶ5日に開花した。例年はゴールデンウイークが見頃だが、今年は20日に早まる見通し。同園は6日までに、春の一大イベント「ふじのはな物語~大藤まつり2023~」の開始日を予定していた15日から12日に繰り上げることを決めた。

 大藤の開花が早まった要因について、同園のパーク管理部長谷川広征(はせがわひろまさ)本部長(51)は、昨年より3月の平均気温が1.5度~2度ほど高かったことや、寒暖差が少なかったことを挙げる。長年、大藤を管理している同部村岡伸朗(むらおかのぶあき)課長(45)も「連休を待たずに来てほしい」と早めの来場を呼びかけている。

 市はイベントに合わせ、同園西ゲートに加えて新たにJR両毛線足利駅北口構内、同あしかがフラワーパーク駅前に観光案内所を設置するなどし、観光客の受け入れに万全を期す。15日からは市内に12カ所、計588台分の臨時観光駐車場を設け、市内駐車場に車を止めて鉄道での来園を促す「パーク&トレインライド」にも取り組む。

 市観光まちづくり課の上武俊之(うえたけとしゆき)課長(53)は「アフターコロナを見据えた初めての春。全庁を挙げて態勢を整え、観光客を呼び込みたい」と話している。

 イベントは5月14日まで。ライトアップは予定通り今月15日から開始する。(問)同園0284.91.4939。

5日に開花した大藤

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