川崎大師駐車場に「高齢運転者講習センター」開所 教習所以外で神奈川初

駐車場内に施設した実車指導のコース=川崎市川崎区

 70歳以上の運転免許更新に必要な講習や検査を受けられる「高齢運転者講習センター」が川崎大師平間寺(川崎区)の自動車交通安全祈祷殿の敷地内に開所し、17日から受け入れを始める。自動車教習所以外で高齢者講習を行うのは県内初。県警は全国平均を上回る「受講までの待ち日数」の短縮をはかる。

 同講習センターは川崎市交通安全協会が県警から委託を受けて業務を実施。道路交通法に基づき、免許更新時には70歳以上に実車指導を含む「高齢者講習」と、75歳以上には「認知機能検査」が義務付けられており、両方を受けられる。

 一時停止や右左折といった実車指導は、同殿の駐車場の一部に信号機を設置するなど専用コースを新設した。座学や検査は併設の建物内で行う。これらの駐車場と建物は、川崎大師が「交通安全のためなら」と貸し出したという。

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