FWキープ率100% 松山英樹は「苦しい」パッティングでも1アンダー

イム・ソンジェと握手をする松山英樹。ともにマスターズで好相性を誇る(撮影/増田高寛)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(6日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

2年ぶりの優勝を狙う松山英樹は2バーディ、1ボギーの「71」で回り、首位と6打差の1アンダーで初日を終えた。

右手首にもテーピングのような処置を施した状態でのスタートながら、3Wで2オンに成功した2番(パー5)で幸先よくバーディが先行した。

安定感抜群のティショット(撮影/増田高寛)

折り返しの9番は左下がりのライでグリーンに向かって打ち上げていく、マスターズらしいシチュエーションのセカンド。約150ydを左奥のピン3m強に絡めたアイアンについて、「ミスショットがたまたま寄ったんで良かった」と淡々と振り返る。オーガスタでの戦いの厳しさを熟知している分だけ求める基準は高くなるが、チャンスを逃さず2個目のバーディを奪った。

出色だったのはティショットの安定感だ。フェアウェイキープ率100%(14/14)を記録し、8番(パー5)では1Wで右サイドのバンカーを越えていくなど力強さも感じさせる弾道。タフなグリーンを狙っていける状況を整え、「全部フェアウェイに行ったんでうれしかったですね」と納得の表情を浮かべた。

アイアンショットは「良くもなく悪くもなく」(撮影/増田高寛)

後半も好機を作ったが、3個目のバーディが遠かった。しっかりと硬く仕上がっているグリーンは、例年に比べてスピードが少し重い印象もある。「入っていないので苦しいですけど、あしたは入ることを期待して練習したい」。ストロークも試行錯誤しつつ、2日目のさらなるチャージを誓う。

午後2時(日本時間8日午前3時)ティオフの最終組となる2日目は悪天候が見込まれ、気温も下がる予報。「ゆっくりスタートなんで、ゆっくりしたい」。豊富な出場経験を誇る2年前のチャンピオンは泰然と構えた。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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