観光寝台列車「瑞風」と駅ホームの桜が共演 通過時刻は秘密でも”撮り鉄”に人気

桜が咲き誇るホームを通過する「瑞風」(京丹波町安栖里・JR安栖里駅)

 ホーム沿いに植えられた桜の木で知られる京都府京丹波町のJR安栖里駅。この春も薄紅の花と人気の観光寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が「共演」を果たした。

 3月末の昼下がり、山陰線を綾部方面から瑞風がゴトゴトと音を立てて近づいてきた。ホームに進入すると、上品な深緑と金色の車体を輝かせ、線路脇で咲き誇る桜の枝を揺らしながら、風を切って通り過ぎた。

 駅を通過する時刻は公開されておらず、鉄道愛好家たちは運行スケジュールから時間に目星を付けてやってくる。カメラを向けていた男性は「この光景は今の時期しか撮ることができない」と声を弾ませていた。

 駅のある同町和知地域は、朝夕の冷え込みが厳しく、桜もやや遅咲き。ただ、今年は春の訪れが早く、ピークは過ぎたという。

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