足は「痛い」 出遅れのウッズがオーガスタで27年ぶり予選落ち危機

54位で初日を終えたタイガー・ウッズ。30℃近くまで気温が上がり疲労感もにじむ(撮影/増田高寛)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(6日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

タイガー・ウッズは3バーディ、5ボギーの「74」で回り、2オーバー54位で初日を終え、50位タイまでの予選通過ラインを見上げるスタートとなった。

2020年2月に起こした自動車事故で大けがを負った右足の状態について問われると、「Sore(痛いよ)」と即答。アップダウンの激しい当地での18ホールを歩いた疲労感を隠せなかった。

オーガスタのアップダウンは激しい(撮影/増田高寛)

前半7番までに3ボギーが先行。そのうち2つが3パットだった。ドライビングディスタンスは303ydを記録した一方でアイアンの精度にも不満がのぞく。ティショットを左のバンカーに突っ込んだ18番のセカンドは痛む右足だけバンカーに入れて踏ん張る形になり、打った後に急いで左足一本に体重をかける場面もあった

同組のビクトル・ホブラン(ノルウェー)が7アンダー、ザンダー・シャウフェレが4アンダーと比較的穏やかなコンディションでロースコアが続出した初日。「アンダーパーで回る絶好の機会だったのに、それができなかった」と悔しがる。

同組の2人が伸ばす中で出遅れた(撮影/増田高寛)

24度の出場で歴代2位の5勝と栄光を積み上げてきたオーガスタで予選落ちを喫したのは、アマチュアだった1996年大会のみ。「もう少し状態を上げて、もう少しシャープに、そして少しずつ自分の道を切り開いていけたら」と挽回を誓った。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン