ドラマー100人が捧げるセッション、U2が14年ぶり全英1位、ピンク・フロイドのドキュメンタリー映像公開:今週の洋楽まとめニュース

今週の洋楽まとめニュースはフー・ファイターズに関する話題から。2023年3月25日、フー・ファイターズのドラマーとして活動していたテイラー・ホーキンスがツアー先の南米で急逝してから1年が経った。

故テイラーへのトリビュートとして、ベルギーのロック・バンド、ブラック・ボックス・レヴェレイションの呼びかけで100人のドラマーが集結し、共にフー・ファイターズの「My Hero」を演奏。

今回のパフォーマンスはベルギー最大のアリーナ、スポーツパレス・アントワープで行われた。フー・ファイターズは、2018年に同会場で公演を行っており、テイラーにとって最後にベルギーでパフォーマンスした会場となっている。

故テイラー・ホーキンスの命日に合わせ、ドラマー100人による「My Hero」セッション映像公開

2023年3月17日に発売されたU2のニュー・アルバム『ソングス・オブ・サレンダー』が、最新の全英アルバム・チャートにて1位を獲得した。これはU2にとって、2009年に発売した『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』以来、14年ぶりの全英1位となる。また、全英アルバム・チャートで1位を獲得した枚数が今回で合計11枚となり、故デヴィッド・ボウイと並び歴代7位の記録となった。

今回の新作『ソングス・オブ・サレンダー』が自身の名曲を新録した作品ということもあり、2006年に発売したベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ』も38位まで上昇している。

U2、『ソングス・オブ・サレンダー』で約14年ぶりの全英1位獲得

ピンク・フロイド『狂気』50周年記念盤が3月24日に発売されたことを受け、『狂気』の制作過程をメンバーや関係者が語る新たなドキュメンタリー映像が公開された。

映像では、アルバム『狂気』のオリジナル・アートワークにまつわるエピソードとともに、今回の50周年記念ボックスがエジプトのピラミッド内の石棺のイメージで「入れ子」構造(大きな箱の中にそれよりも小さな箱を順番に重ねて入れていく構造)で創られた“美術品”のようなイメージであることが分かる内容になっている。

エジプトの「石棺」をイメージ、ピンク・フロイド“50周年記念ボックス”の新ドキュメンタリー映像公開

さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、マイリー・サイラスの「フラワーズ」が通算8週目の首位を獲得。2023年1月12日にリリースされた「フラワーズ」は、1月28日付で1位に初登場してから3月4日付まで6週連続でトップをキープして、3月11日~18日の2週間2位に後退した後、先週返り咲き今週で8週目の首位を獲得した。

9位にはコイ・リレイの「プレイヤーズ」、10位にはベイリー・ジマーマンの「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」が登場し、それぞれ自身初のTOP10入りを記録している。

【米ビルボード・ソング・チャート】マイリー・サイラス「フラワーズ」通算8週目の1位、コイ・リレイ/ベイリー・ジマーマン自身初TOP10入り

そして、アルバム・チャートでは、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』が3週目の首位を獲得した。同作は、3月18日付で1位に初登場して翌25日、そして今週4日1日付の3週連続で首位をキープ。週間ユニットは前週から19%減少の209,500に下降したが、初登場から3週連続で20万ユニット突破という記録を打ち立てている。

今週5位には、3月17日にリリースしたU2の新作『ソングス・オブ・サレンダー』が初登場し、通算13作目のTOP10入りを果たした。U2はこれで1980年代、1990年代、2000年代、2010年代、そして2020年代の5年代にわたりBillboard 200でTOP10入りし、AC/DC、デフ・レパード、メタリカに続く4組目の快挙を達成した。

【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン3週連続1位、U2初登場5位

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