「とくぢ和紙~書と野原の子」展、伝承センターで 4月30日まで、村上さんと冨永さんのコラボ展示

 山口市指定無形文化財「徳地手すき和紙」(以下徳地和紙)を使った作品展「とくぢ和紙~書と野原の子」が、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)で、4月30日(日)まで開かれている。同館の4月の「マンスリー企画」で、観覧時間は午前9時から午後5時まで。入場無料。

 山口市大内在住の書家・村上真実さんの「書」と、徳地和紙を使った冨永嘉子さんによる人形「紙人」のコラボ展示。村上さんの書は、題材とする文字の持つ意味をイメージさせる表現方法が特徴で、例えば「遊」の書では、あたかも子どもが遊んでいるような姿が表現されている。会場には、春にちなんだ作品を中心に約40点が並ぶ。

▲村上さんの書「遊」

 村上さんと冨永さんが講師を務めるワークショップも3回開催される。体験料は1000円で、壁などにつるす飾り「細掛け」と「テーブルセンター」を徳地和紙で制作する。日時は、4月15日(土)午後1時半から、4月22日(土)午前10時から、同午後1時半から。小学3年生以下は要保護者同伴で、希望すればハガキ立て(500円)の制作体験に変更もできる。参加するには同センター(TEL083-928-3333)への電話予約が必要で、定員は各回12人(先着)。「高級感のある徳地和紙に筆で描くので、初心者でも趣のある作品に仕上がる。ものづくりの楽しさを味わってほしい」と主催の同センター。

▲ワークショップで制作する「細掛け」を持つ村上さん

 同館の「マンスリー企画」は、2022年2月にスタート。これまでに、「萩焼展」「ジオラマ展」「大内塗展」「ものづくり教室作品展」「手作り凧展」「鷺流狂言展」などが催されてきた。今後も、月替わりで開催される予定だ。

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