区議の方々が地域に寄り添って課題を解決している様子に感銘を受けて、「私もみんなの役に立ちたい」と政治家を志した深野じゅんさん。
その原点にあったのは、多くの人に喜んでもらいたいという学生の頃から一貫して持っていた気持ちでした。
これまでもPTA副会長や町会での活動に一生懸命取り組んできた深野さんに、今回は政治家になってこれから実現したいことについてお話を伺いました。
喜んでもらいたい気持ちが活動の原点
選挙ドットコム編集部(以下、編集部):
政治家になろうと思ったきっかけを教えてください。
深野じゅん氏(以下、深野氏):
もともと私は人のために何かをして喜んでもらうことが好きで、高校生の頃に応援団として運動会を盛り上げたり、大学生の頃はイベントを企画するサークルに入って、浜田省吾さんや森高千里さんのライブを運営したりするなどしていました。
社会人になってからも「人が喜んでいる姿を間近で見られる仕事がしたい」と思い、百貨店のバイヤーになり、香港やパリでお客様に似合う洋服を買い付け、喜んでもらうことを生きがいにしていました。
ただ、結婚、出産を機に退社してからは、社会とのつながりが少なくなってしまい、「何か人のためにできないか」という気持ちを抱え続けていました。
そうした中で出会ったのが、息子の小学校でのPTAの活動でした。
編集部:
PTAではどのような活動をしていたのでしょうか?
深野氏:
同じ地域の小学校の親御さんたちによるバレーボールとか、卓球のサークルがあって、副会長として大会の運営などをしていました。参加者に喜んでもらうだけではなく、他の学校のPTAの方とも仲良くなることができて、とても印象に残っています。
地域や町会の活動にも積極的に参加するようになり、そこで地元の区議さんが住民の方々に寄り添って問題解決をしている様子を目の当たりにしました。
雨の日に枯葉がたまってしまう側溝の形を改良して水が流れやすくしたり、東日本大震災を機に災害時に携帯電話を充電できる区のソーラーモバイルバッテリーを作ったりと、生活に根差した課題を1つ1つ解決する様子に胸を打たれました。
私も地域の公園の遊具を新しくするときに、大学教授の方にデザインをお願いするなど、一緒に活動をするなかで、政治家になって人の役に立ちたいと思うようになりました。
様々な経験ができる体験型教育を進めたい
編集部:
政治家になったら、どのような活動をしていきたいですか?
深野氏:
子どもたちが様々な経験をすることができる体験型の教育を推進していきたいです。
PTAをやっていた縁もあり、小学校の教育活動に参加する「学校支援コーディネーター」という活動もしていたのですが、そこでは子どもたちと練馬大根を育てたり、国語の教材に出てくる「糸車」に触れてもらって、綿が糸になる様子を体験してもらったりしました。
教科書の中だけではなく、実際にやってみることで子どもたちの理解も深くなったと思います。
また、こういった授業を組み立てる中で地域の専門の方に大変お世話になりました。
地元には元サッカー選手やプロ野球選手などもいるので、そういった方々とも交流しながら、目で見たり、音を聞いたり、匂いを感じたりと、五感を活用しながらできる授業を広げていきたいですね。
編集部:
学校教育以外にも何か考えていることはありますか?
深野氏:
自然体験ができる公園作りも進めていきたいです。
今は子どもの身近に自然に触れられる機会が少ないため、土も怖くて触れないという子がいたりもします。
そのため、アスレチックなどを使って楽しく自然と触れ合えたり、農業体験や草花の栽培体験などもできたりするような新しい公園を作りたいと思います。
また、こうした施設を通して地元の農作物をもっと住民の方々に買って親しんでもらう地産地消も推進していきたいです。
プラスアルファの検査を広げて重病の予防を
編集部:
他にも力を入れて取り組みたいことはありますか?
深野氏:
動脈硬化を早期発見するための頸動脈エコー検査を練馬区の健康診査に追加したいです。
実は親族が脳梗塞で倒れてしまった経験があるのですが、エコーを使って早期発見していれば防ぐことができた病気でした。
私と同じような経験をしないように、脳梗塞の発症が増える40代や50代の節目の時期には、無料で検査を受診できるようにしていきたいです。
また、同じように予防という意味では、がん検診の受診率アップにも取り組んでいきたいですね。
編集部:
高齢になっても健康で暮らせる地域を作っていきたいですね。
深野氏:
そうですね。
そのためには、高齢者の方々がお茶を飲みながら地元の人や、医療関係者とお話をすることができる「街かどケアカフェ」も増やしていきたいです。
町会の活動をしていたときに、ご高齢の地域の方から「お話しできる相手がいない」とか「近くにみんなで集まれる場所がない」という相談を受けました。
どうしても高齢になるにつれて社会との繋がりが薄くなり、そのままだと家にこもりがちになってしまいます。
まだ「街かどケアカフェ」が整備されていない地域もあるので、そういったところに新設できたらと思います。
誰もが輝いて働くことができる社会へ
編集部:
これまでPTAや町会で活動してきた経験が様々な政策に生かせそうですね。
深野氏:
私はPTAや町会の活動を通して社会と改めて繋がることができました。
一方で、子どもの出産や、親の介護で会社を辞めてからは仕事に戻ることができず、社会と繋がることをあきらめてしまっている人は今も多いと思います。
ですので、そういう人たちがまた自分のやりたい仕事を見つけて社会に復帰することが出来るような支援、再就職のためのマッチング制度なども作っていきたいですね。
地域に密着して課題をひたむきに解決したい
編集部:
息抜きにしている趣味などはありますか?
深野氏:
娘と息子がクラシックバレエを習っているのですが、子どもが高校生、大学生となってからは少しずつ自由な時間も出てきたので、私自身もバレエを習い始めました。
趣味を持つことは仕事をする上でも活力になると思います。
是非、練馬区の皆さんにも趣味を持ってもらいたいなと思います。
編集部:
最後に区民に向けて訴えたい想いを聞かせてください。
深野氏:
これまでPTAや町会で活動してきた経験を活かして、地域の皆さんの声をしっかりと聞いて、生活の困りごとに向き合い、ひたむきに課題を解決していきたいと思います。
そして、皆さんが住んでいて良かったと思い続けてもらえるような練馬にして、多くの方に喜んでいただけるように頑張ります。
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