政治家女子48党が党首の大津綾香氏を除名 立花孝志氏が党首復帰 斉藤健一郎参院議員が新代表

政治家女子48党(旧NHK党)の定例会見が7日、国会内で行われ、副党首だった斎藤健一郎参院議員(42)が代表となり、前党首で事務局長だった立花孝志氏(55)が党首に復帰することを発表。党首だった大津綾香氏(30)を、6日付で除名したことを明らかにした。

前参院議員だったガーシー容疑者(51)が、帰国して参院に登院する約束を反故にしたことで、立花氏が3月8日に党首を引責辞任。党名を変更し大津氏が代表に就任した政治家女子48党は、1カ月で2度の「除名」騒動に見舞われた。

会見に出席した立花氏は、斉藤氏から党首を委任されたとして「3月29日の党の総会で、大津氏は何度も党首を辞めると言っている。斉藤君に代表権を渡したという解釈で十分であろう」として、この日総務省などに党の代表を変更届を提出。大津氏が、党の口座から資金を不正に引き出そうとしたとして「(銀行に)不正な出金の願いを出していた。解党する危険性があった」と、除名の理由を説明した。

この日午前、大津氏は都内で会見を開き、党の資金の流れが不明瞭だと指摘。弁護士とともに第三者委員会を立ち上げ調査を始めるとし、代表権を持つ党首の交代は承認していないと主張した。立花氏は「代表印は党にある。旧代表の署名は必要ありませんし、委任状も必要ない。不正な支出は一切ありません」と語気を強めた。

同じ党で2人の代表が混在する異常事態となるが、立花氏は「国会議員が2人いて、前前党首の私がいる我々が正当な政治家女子48党のメンバーであることを明らか」と、正当性を主張した。党には約11億円の借入金があるとして「債権者の皆さんに安心してもらうには、僕が真ん中に座るのが一番ベスト」と説明した。

斉藤氏は「現場トップは立花氏であることは変わらないし、立花独裁は変わらない。昔の体制に戻ったと思ってもらえれば」と、党は盤石だとした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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