ジョンブル 再生デニム使い新商品 持続可能性とデザイン性を両立

再生デニムを使ったジョンブルのカバーオールとパンツ

 カジュアル衣料製造販売のジョンブル(倉敷市児島赤崎)は、環境に配慮した再生デニムを使ったジャケットやパンツの開発に取り組んでいる。廃棄品に新たな価値を付けて別の製品に仕上げるアップサイクルの「ザ・ニューデニムプロジェクト」の一環。現在は2023年の春夏物3点を直営店やオンラインストアで販売している。

 同プロジェクトは2016年ごろ、中米グアテマラの紡績会社が始めた。紡績や縫製などデニムの製造工程で出るワタや端材、古着などを集め、糸や生地に再生。賛同する各国の繊維業者に提供している。再生時には、もともとの素材の色を生かし、再染色やデニムに風合いを出す洗い加工などを極力抑え、生地1キログラム当たり最大2万リットルを節水しているという。

 ジョンブルは昨年7月から、再生デニムを使った男女兼用の商品を展開。これまでにオーバーオールやトートバッグなど10点を商品化した。23年の春夏物はジャケット(2万9700円)、カバーオール(シャツジャケット、3万3千円)、パンツ(1万9800円)で、2月1日から順次販売している。

 同社は「サステナビリティ(持続可能性)とデザイン性を両立させた商品として売り込んでいきたい」としている。

© 株式会社山陽新聞社