テロ想定 警察と消防が連携確認 倉敷、G7会合前に合同訓練

倒れた人を救助する消防局員

 22、23日に倉敷市内で開かれる先進7カ国(G7)労働雇用相会合を前に、岡山県警と同市消防局は7日、テロに備えた合同訓練を同市本町の市民会館で実施し、救助や除染、避難誘導の対応や連携を確認した。

 不審者が館内でペットボトルに入った毒性液体をばらまき、関係者から負傷者が出た―との想定。倉敷署と県警警備部、同消防局から約100人が参加した。

 訓練では、意識を失い倒れている3人を、化学防護服姿の消防局員が役割分担し、担架に乗せ、屋外の除染テントまで運び出した。また建物内にいた人たちを警察官と消防局員が避難誘導し、液体が付着した恐れがある上着などは脱ぐよう声をかけた。

 池田辰夫倉敷署長は「緊張感を持って取り組めた。市民生活への影響を抑え、要人に対するテロも防げるよう、完璧な警備、警護に努めたい」と話した。

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