ロマン詰まった宇宙桜 今年も開花 倉敷科学センター、平年より早く

倉敷科学センターで今年も開花した宇宙桜

 スペースシャトルで宇宙を旅した種子から育ったエゾヤマザクラ(通称・宇宙桜)が、倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)で今年も開花した。倉敷に来て18回目の春も濃いピンクの花を咲かせており、13日ごろまで楽しめそうという。

 宇宙桜は高さ約5メートルで、正面玄関近くの花壇に植えられている。今年は平年より9日早い3月30日に開花を確認。今月5、6日にかけ一気にほころんだ。

 夏の暑さの影響で花芽の付いていない枝も見られるが、三島和久学芸員(52)は「新学期を迎えるタイミングで、皆さんに宇宙のロマンを感じてほしい」と話している。

 宇宙桜の種子は2000年、宇宙飛行士の毛利衛さんが搭乗したスペースシャトル・エンデバーで11日間飛行。帰還後に毛利さんの出身地の北海道余市町で育てられ、苗木が全国の科学館などに贈られた。 

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