規格外イチゴでジャム 道の駅と農家が協力

イチゴジャムを開発した(左から)パティシエの小野さん、農家の杉村、大石さん、つの財団の假屋さん

 都農町の道の駅「つの」(松山聡駅長)で、川南町産のイチゴを使ったジャムの販売が始まった。加工品充実を図る道の駅と規格外品を有効活用したい農家、さらに都農町の一般財団法人が協力。品種「ゆめのか」を使い、際立つ赤色と上品な味に仕上がり、3者とも「出会いに恵まれた」と喜んでいる。
 ジャムはグラニュー糖を用いた色鮮やかですっきりした味わいのものと、きび糖を使ったこくのあるタイプの2種類。130グラム入りが1瓶650円。
 一般財団法人「つの未来まちづくり推進機構」からの出向で同道の駅の魅力向上に取り組む假屋義人さん(34)が、川南町の「su―nao farm(スナオファーム)」に加工品開発を打診。同財団が運営するカフェのパティシエ小野喜敬さん(22)が手作りする。
 同ファームの杉村直樹さん(48)と大石久美子(52)さんはJA尾鈴などが行う新規就農支援事業で栽培を学んだ1期生で「イチゴの産地としてまずは地元の人においしいものを届けたい」。假屋さんは「加工品開発を相談してくれる出荷者が増えれば、もっと地域の役に立てる」と意欲を示す。

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