新・時代劇!映画「仕掛人・藤枝梅安」第二章へ突入!

豊川「この仕事は僕にたくさんのものをもたらしてくれた」

時代小説の大家・池波正太郎の生誕100年を記念し、二部作で製作された新作映画『仕掛人・藤枝梅安』。

2月3日(金)に公開された第一作では、多くのファンから厚い支持を集め、大きな話題を呼んだ本作が、本日4月7日(金)に待望の第二作公開を迎えた。東京・丸の内ピカデリーでの上映後に開催された舞台挨拶では、主役の藤枝梅安を演じた豊川悦司をはじめ、片岡愛之助、菅野美穂、そして第二作のゲストである佐藤浩市、椎名桔平、一ノ瀬颯、本作でメガホンをとった河毛俊作監督が登壇し、会場に集まったファンへ感謝を伝えた。

舞台挨拶では、豊川は「2カ月前に前作を見ていただいて、『もうあれから2カ月がたったのか』と時の流れの速さに戸惑うような感じです。この仕事は僕にたくさんのものをもたらしてくれました。久しぶりに同世代の俳優さんたちとガッツリ芝居をすることができて本当に幸せな時間でした」と心情を明かし、続いて愛之助は「(今作の共演者たちは)初めましての方ばかりだったのですが、皆さん本当にお優しく、当時のお話をたくさん伺い、勉強させていただきました。」と撮影を振り返った。

また、第二作のゲストである佐藤は「(登場人物の)背景的なものを語ってしまうのは、実はお客さんにとっては退屈なシーンなんですが、それがそういうふうに見えない映画になっていると思いますし、観客の皆さんがそれを見て感情移入できる作品になったと思います」と語った。

一方、菅野は佐藤との共演について「浩市さんが現場に入られると、緊張感がある雰囲気で、場がピシッと引き締まるんです。これだけのキャリアがあるのに丸くならず、芝居場に対する情熱と誠実さにすごく引っ張っていただきました。私もゆくゆくはそういうふうに演技や現場での佇まいで若い方に伝えられるようになりたいと思いました。」と明かすと、佐藤「俺、機嫌が悪かったんじゃない?(笑)」と照れ隠しのコメントで笑いを誘った。

さらに、今作が時代劇初挑戦の作品となった一ノ瀬は「戦隊モノでデビューしたので、アクション自体はやったことがありましたが、時代劇は腰の落とし方一つとっても違うので難しさはあるだろうと思ったのですが、アクションチームの方々に助けられてなんとかいい感じに映っていればいいなと思います」と告白。そんな一ノ瀬について佐藤は「最初は『(時代劇)できるの?』と思っていたんですけど、見ていると『時代劇をやるんだ!』という覚悟が立ち居振る舞いに出ていたので、『(殺陣のシーンで)あと、みんな斬っといて!』とお願いしたくらい(笑)」と独特の言い回しで称賛した。