ペッグ制防衛、1月半ぶり市場介入

香港と米国の金利差が開き、加えて連休を控えていることもあってキャリートレードが活発化し、香港ドルレートが最近1米ドル7.85ドルの下限に触れていることから、香港金融管理局(HKMA)が約1カ月半ぶりに市場介入した。4月5日付香港各紙によると、HKMAは71億400万ドルで香港ドル買い米ドル売りの介入を実施。これにより銀行間市場の資金流動性を表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は6日に700億ドルを割り込み、わずか699億1800万ドルとなる。過去3年で最低のレベルに当たる。市場ではアグリゲートバランスがさらに縮小したとしても香港が5月に米ドルに追随して利上げする可能性は低いとみている。

© HKP