久慈市は、県による大雨浸水と最大クラスの津波被害想定を受け、総合防災ハザードマップを5年ぶりに改訂した。洪水・土砂災害と地震・津波の2種類の地図を拡大し、危険区域を分かりやすく表示。各世帯が避難行動を事前に計画する「マイ・タイムライン」を新たに追加した。近年の台風被害に加え、最悪4400人が死亡する津波被害想定も出されており、日頃の備えに役立てる。
マイ・タイムラインは、大雨時の活用を想定。自宅が洪水浸水想定区域か土砂災害警戒区域を確認し、避難に支援を必要とする人やペットの有無、最寄りの指定避難所と避難時間を記入する欄を設けた。
B4判75ページ。改訂前の67ページから拡充し、約1万5千の全戸に配布した。市ホームページでも閲覧できる。市防災危機管理課の田中淳茂課長は「5月には住民説明会も予定している。避難経路や避難場所など事前の備えに役立ててもらいたい」と活用を呼びかける。