京都・美山の旧小学校一画に居宅介護事業所「ふれあいホーム」誕生

「知井ふれあいホーム ひだまり」の宿泊部屋。高齢化が進む地域の住民にとって、暮らしの安心を支える拠点にしたいという(南丹市美山町中・旧知井小)

 高齢化が進む南丹市美山町中に、小規模多機能型居宅介護事業所「知井ふれあいホーム ひだまり」が完成した。旧知井小の一画を改修した。利用者に対し、食事や体操などの通所サービスや、宿泊サービスなどを提供。事業者は、心身の健康を保ち、地域の安心な暮らしを守る拠点にしたいという。

 同町などで福祉施設を運営する社会福祉法人北桑会(京都市右京区京北)が手掛ける。約9千万円を投じ、同小の旧ランチルームや旧家庭科室を大規模改修した。

 旧ランチルームでは食事や体操、談話を楽しめる。利用者だけでなく、地域住民もサロン活動に使えるようにして、利用者と住民が気軽に触れあえるようにする。床暖房を備えている。

 宿泊部屋は5つ設けた。自宅で介護する家族らが休息を得たい時などに、高齢者に泊まってもらうといった利用を想定している。

 いすに座ったまま機械で移動させて入浴できる浴室も整えた。

 知井振興会の長野建一会長は「地域の人に大いに活用してほしい」と期待する。北桑会は「地域とともに歩むという理念の下、みんなで気軽に集える場所を一緒につくり上げていきたい」としている。

 利用開始は6~7月頃を見込んでおり、登録が必要。問い合わせは美山やすらぎホーム0771(75)0847。

いすに座った人を機械で持ち上げ、入浴させられる設備

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