大型商業施設オープン 茨城・常陸太田 食品スーパー核に 東部土地区画整理事業

「フォレストモール常陸太田」グランドオープンのテープカットを行う関係者=常陸太田市東部土地区画整理事業1街区1画地

茨城県常陸太田市の東部土地区画整理事業用地に7日、ショッピングモール「フォレストモール常陸太田」が開業した。食品スーパー「ヨークベニマル」を核とした大型商業施設ゾーンが、隣接地に先行オープンしている大手ホームセンター「カインズ常陸太田店」と合わせ、グランドオープンした。地域の雇用創出や市民の買い物環境の向上、経済の好循環に大きな期待が寄せられている。

モール内には、ドラッグストア「サンドラッグ」、100円ショップ「ダイソー」、マタニティー・ベビー・子ども用品の「西松屋」、回転寿司「魚べい」などが並ぶ。また「マクドナルド」が営業を開始した。22日には、自動車ディーラー「茨城日産自動車」のオープンが予定されている。

オープニングセレモニーで、運営するフォレストモール(東京)の今西弘康社長は「買い物の快適さと利便さを感じてもらい、豊かな生活感を味わってもらえるような施設づくりを目指している。地域の人たちに長く愛されるように努力していきたい」とあいさつした。

「生活に寄り添ったモールをつくってもらい、常陸太田の活性化に貢献してもらえれば」と、同市東部土地区画整理組合の曽根秀嗣理事長。宮田達夫市長は「古いまちと新しいまちが発展していけるようにさまざまなアイデアと事業に傾注して常陸太田の産業の発展を目指していきたい」と祝辞を述た。

同日、モールには早朝から開業を待ちわびる多くの買い物客らが並んだため、開業時間は当初の午前9時から約30分前倒しされた。

同事業は2014年に地権者への説明が始められ、19年8月に同整理組合が発足した。同市太田地区の国道349号バイパス沿いにある農地約26ヘクタールを商業業務用地として開発。造成工事や企業誘致が進められている。最北部には太田警察署が移転する。

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