「おおいた防災アプリ」に新機能 災害時の行動事前作成、家族で避難場所共有【大分県】

マイ・タイムライン機能などが追加されたおおいた防災アプリの画面

 防災情報を伝える県のスマートフォン向け「おおいた防災アプリ」に、新サービスが加わった。災害時の行動をあらかじめ決めておく「マイ・タイムライン」の作成機能を備えたほか、家族間で避難場所の位置情報などを共有できるようになった。早期避難につなげるのが目的。

 マイ・タイムラインは、大雨や台風で発表される5段階の警戒レベルごとに▽避難経路の確認▽携帯電話やバッテリー類の充電―などの取るべき行動を事前に登録。警報発表時に画面をタッチすれば、状況に応じた内容が示される。非常持ち出し品の種類もチェックできる。

 家族間のグループ機能では、登録しておけば県内で発表された避難情報がそれぞれに届く。互いの位置情報も表示される。県外で暮らす家族から親などに避難を促す連絡をしてもらう狙いがある。

 アプリは2019年4月に運用を開始。気象情報や各種警報をはじめ、現在地周辺の避難所、ハザードマップなどを確認することができる。ダウンロード数は5万を超える。

 県防災対策企画課は「人的被害をなくすためには早めの避難が重要になる。家族ぐるみでアプリを活用してほしい」と話した。

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